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2019 CJ SUPERRACE ROUND.1 予選


EVERLAND SPEEDWAY 4.346km
2019.04.27(Sat) 16℃ 晴れ










AUTOCARFE新サイトでの初ブログです。新ブログは,より臨場感を味わっていただくために,その日の出来事や,見たもの感じたものをそのまま書き,写真構成も工夫を凝らしました。新サイトでのブログをどうぞお楽しみください。




予選前日の金曜日,日本での仕事を終えて最終便でソウル入り。GW前ということもあり飛行機は満席。深夜到着にも関わらず仁川空港の入国手続きは日本人で長蛇の列をなしていました。その日は空港近くのホテルに宿泊し,土曜朝のバスでヨンインへ。サーキット到着は9:50。メディアセンターで受付を済ませ,半年ぶりに再会した先輩記者のみなさんにご挨拶をし,荷物を解いて慌ててピットに向かうと,既にASA6000クラスの走行練習が始まっていました。




新チームPURPLE MOTORSPORT




ピットで最初に目にしたのは,今まで見たことの無い紫色の車。ボディには「PURPLE MOTORSPORT」のロゴ。昨年は「SEOHAN PURPLE MOTORSPORT」というチームがありましたが,今年は「PURPLE MOTORSPORT」と「SEOHAN GP」の2チームに分かれました。それにしても紫色の車は斬新ですね。




ノ・ドンギ選手(PURPLE MOTORSPORT) 




予選直前の走行練習ということもあり,各チーム厳しい表情でドライバーとメカニックが会話をしていました。下の写真はチョン・ヨニル選手(ENM)。ENM MOTOR SPORTSは昨年同様,チョン・ヨニル選手,オ・イルギ選手の2人体制で今シーズンを戦います。




予選前の走行練習 チョン・ヨニル選手(ENM)




今シーズン新たに参戦したチームや,カラーデザインを一新したチームをご紹介しましょう。今シーズンは過去に無い独創的なデザインの車が多くカラフルな印象です。特に赤色を使ったチームが多く,今シーズンにかける熱い意気込みを感じます。新規参戦のONE RACINGは黄色をベースに赤のアクセント。TEAM HOOKSは真っ赤なボディ。HUNTER INJE RACING TEAMはシックな赤と黒の組み合わせで落ち着いたデザインです。







TEAM HOOKS MOTORSPORT







ECSTA RACING TEAMは一見変わっていないように見えますが少しだけリニューアルしています。よく見るとナンバー部分は白色から赤色に変わりました。







赤色の車が多い中で,新チームVOLLGAS RACING TEAMはメタリック風。ドライバーは昨シーズンまでCJ LOGISTICS RACING TEAMにいた若き新鋭キム・ジェヒョン選手。チーフエンジニアにはATLASBX RACING TEAM元ドライバーで,韓国タイヤの開発ドライバーでもある木下みつひろ氏を迎え入れ,上位成績を狙います。




VOLLGAS RACING TEAM




新チームVOLLGAS RACING TEAMは木下みつひろ氏がチーフエンジニアを務める




練習走行が終わり,メディアセンターに戻って一息ついていると,当初予定には無かったASA6000クラスの集合写真撮影が始まりました。休む間も無く慌てて現場に向かうと既に選手達はスタンバイ完了状態。今回の目的は,FIAとKARAの安全運転キャンペーン「安全のために,私は約束します」の記念撮影。下の写真はカメラマンから約束のポーズをするよう説明を受けている様子です。




集合写真の説明を受ける選手たち




約束のポーズは韓国も同じで「ゆびきり」スタイル。ちなみにこの「ゆびきり」ポーズについて調べたところ,米国にもありグローバルスタンダードのようです。




ASA6000クラスドライバー全員による「安全のために,私は約束します」




11:50 ピットイベントが始まりました。予選日にもかかわらず多くの観客が詰め掛けました。この日の来場者は,昨シーズン最終戦の観客数9,467人を大幅に超え12,389人の発表がありました。







SEOHAN GP







TEAM106




12:20 ピットイベント終了。ASA6000クラスの予選開始まで時間があるため,ここでランチタイム。やっとゆっくりできる時間ですが,ランチはそこそこに済ませ,パドックにあるイベント広場の様子を調べてきました。








まずはスポンサー各社のブースへ直行。一際目を引いたのはドイツのオイルメーカー「G-Tech」。TEAM106のスポンサーでお馴染みですが,日本のスーパー耐久レースにも参戦していました。ブースの中もオイルメーカーならではの雰囲気があります。




一際目をひくブース ドイツのオイルメーカー「G-Tech




G-Tech」ブース内




次はBMW M CLASSのBMWブースへ。中ではドライビングスクールなど様々なイベントが開催されていました。








スポンサーブースを回った後は,今シーズンから新たなクラスとなった「Radical Cup Asia」のパドックへ。今シーズンのCJ SUPERRACE は全5クラス(①ASA6000クラス,②GTクラス,③BMW Mクラス,④MINI Challengeクラス,⑤Radical Cup Asiaクラス)で構成され出場台数が多いため,グランドスタンド側のパドックだけでは足りず,下の写真のように特設テントを設けパドックとしています。




所狭しと並ぶ特設テントのパドック




Radical カーはスポーツとしてレースを経験する機会を拡げるためにレースカーのダイナミズムに便利な操作性を加えて開発された車です。モータースポーツの宗主国である英国で始まり,北米,中東,オーストラリアなど世界各地でレースが開催されています。韓国国内では2018年開催に続き,2019年は計6ラウンドの試合が行われます。




全長3,860mm,全幅1,560mm,車高1,020mmの大きさの2人乗りの構造




ハン・ミガン選手の車には似顔絵のイラスト入り




米国インデーカーに参戦をしていたチェ・ヘミン選手も母国韓国に戻り,Radical Cup Asiaクラスに参戦する注目のレースです。




チェ・ヘミン選手のトレードマークはヘルメットの太極旗




14:35から行われたRadical Cup Asia決勝レースは,昨シーズンのシリーズチャンピオン,ソン・イニョン選手が優勝を飾りました。注目のチェ・ヘミン選手は2位。ハン・ミガン選手は3位。




優勝は2018シリーズチャンピオンソン・イニョン選手




15:20 ASA6000クラス予選開始。今年もノックアウト方式で行います。予選を3回のラウンド(Q1→Q2→Q3)に分けて,途中のラウンドで一定の順位になれなかった車はノックアウト(敗退)として脱落します。つまり勝ち残った車は次のラウンドに進む方式です。最終ラウンド(Q3)まで勝ち残った車はその結果をもって順位が確定し,最も速いタイムを出した車がポールポジションとなります。




各車ピットを出発し,スタートラインに並びます。







Q1トップタイムは2018年シリーズチャンピオンATLASBX RACING TEAMキム・ジョンキョム選手(1:54.590) 2位はチームメイトのチョ・ハンウ監督(1:54.602) 3位は新チームSEOHAN GPのジャン・ヒョンジン選手(1:55.374) Q1結果を見ると1位から6位まで韓国タイヤが占め,クムホタイヤの最上位は7位井出有治選手(1:55.607) 。トップとのタイム差は1秒,今年も厳しい戦いになりそうです。




2019年も躍進する ATLASBX RACING TEAM
【Q1】8位 柳田真孝 1:55.671




今シーズンも厳しい戦いとなるかクムホタイヤ勢
【Q1】15位 チョン・ウィチョル 1:56.386




今シーズン再び韓国タイヤで挑戦するTEAM106
【Q1】12位 リュ・シウォン 1:56.083




15:45 Q1終了から10分間のインターバルの後,Q2開始。各車スタートラインに並びます。




Q2開始直前のスタートライン




Q2の1位はATLASBX RACING TEAMチョ・ハンウ監督(1:53.991)。開幕戦の予選で驚異の1分53秒台。2位はSEOHAN GPキム・ジュングン(1:54.303),3位ATLASBX RACING TEAMキム・ジョンキョム(1:54.311) 。今年も韓国タイヤの独走の予感がします。




16:10 Q3開始。韓国タイヤのスタッフはモニター前に一列に並び,緊張した面持ちでポールポジションを祈ります。







Q3終了。ポールポジションはSEOHAN GPキム・ジュングン選手(1:54.274)  2位には同じくSEOHAN GPジャン・ヒョンジン選手(1:54.492) 3位はATLASBX RECING TEAMチョハンウ監督(1:54.761)が入りました。




(右から3番目)予選1位キム・ジュングン選手



メカニックと共に喜びを分かち合うSEOHAN GP




惜しくもポールポジションを逃したATLASBX RACING TEAM







Q2突破を狙ったTEAM106でしたが,結果は惜しくも予選13位。予選ベストタイムは1:56.083。Q2突破タイム1:55.740まで0.3秒差。リュ・シウォン監督にとって不本意な結果ではあったものの,韓国タイヤにチェンジした初戦で得た数字を生かし,第二戦でどのような修正をしてくるのか楽しみです。




予選13位 TEAM106 リュ・シウォン監督
メカニックを集めて反省会




車の状態を具体的に伝えメカニックと共に原因と対策を考えるリュ・シウォン監督




予選結果は以下の通りです。







開幕戦決勝の模様は,別のBlogで報告します

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