●エンジン出力回復したASA 6000クラスストックカー,記録更新ラッシュ
●来る16日コリア・インターナショナル・サーキットで行われる第3戦に期待
2019 CJ大韓通運のスーパーレース・チャンピオンシップの最上位クラスASA 6000クラスがオフィシャルテストに乗り出した。4日,江原道インジェ・スピーディアムには15台の車がテストに参加した。第1戦,第2戦の問題点を修正し,来る16日コリア・インターナショナル・サーキット(KIC)で行われるスーパーレース・チャンピオンシップ第3戦の準備をする時間となった。各チームは期待以上に速いタイムを記録し,次のレースに向けて期待感を上げた。
一周3,908mのインジェ・スピーディアムの過去最速記録は1分36秒台。だが,今回の公式テストで大幅に記録を更新し,目覚しいラップタイムが出始めた。チョ・ハンウ(ATLASBX MOTORSPORTS)は,練習走行開始早々,1分35秒929を記録し,一番先に35秒台に足を踏み入れた。インジェ・スピーディアムの公式最速タイムはチョン・ウィチョル(ECSTA RACING)の2017年に記録した1分36秒350だ。
テスト走行ではあったものの,過去最高記録を塗り替えた選手がこの後多数登場したことに意味があった。昨シーズンチャンピオンのキム・ジョンギョム(ATLASBX MOTORSPORTS)も1分36秒322秒で,チョン・ウィチョルの記録更新に成功した。オ・イルキ(ENM)も1分36秒207を記録,チョン・ウィチョルより早いタイムを記録した。チョン・ヨ二ル(ENM)は4回目の走行で1分35秒777でチョ・ハンウの記録を更新すると,その後すぐにチョ・ハンウが1分35秒700に短縮し,同日の最高記録を達成するなど,競争心は実戦のようであった。
ラップタイムが速くなった要因は,今シーズンASA 6000クラスのエンジン出力の回復が挙げられる。今季,消音器設計を改善し,従来の方面から後方に切り替えたことでエンジン出力を回復させた。460馬力の出力に加えて,車両後尾に適用したディフューザーによってダウンフォースが向上し,タイヤのグリップも好転したことでレースマシンらしい面貌を取り戻した。これにより,今シーズン,さらにダイナミックなレースが期待できるだろう。またラップタイムが速かった選手は,いずれも韓国タイヤを装着していた点も注目だ。
これから各チームは,来週に迫った第3戦の準備に入る。今季,コリア・インターナショナル・サーキット(KIC)での初レースとなるが,テストを通じて最上のコンディションであることを証明しただけに,実戦でどのような結果が出るのか興味深い。
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